平成24年度室内環境学会学術大会開催のご挨拶


大会長





平成24年度室内環境学会学術大会長
関 根  嘉 香
(東海大学理学部化学科 教授)


   本年度の学術大会は,2012年12月15日(土),16日(日)の両日,東海大学高輪キャンパス(東京都港区高輪)で開催致します。
   室内環境学会は多岐にわたる分野の研究者・実務者が一堂に会し,室内環境問題について幅広く意見交換し,快適な環境の創造に向けた実際の活動を展開できる場として,1994年に設立され,現在に至っています。2000年代前半までは,シックハウス問題に関連し,居住空間における化学物質に関わる研究が活発に行われました。近年はこれに加え,微生物,ハウスダスト,におい物質,ETSなども重要な研究課題となり,室内環境研究が対象とする「場」や対象とする「物質」は,ますます多様化する傾向にあります。また学術大会における一般研究発表の約半数が,産学,産学公,学・NPOなど,立場を超えた連携研究によるものです。これは本学会が,基礎研究に留まらず,研究成果を社会に還元する実学志向の強い研究者の集まりであることの表れでしょう。そこで,本年度は室内環境学会の原点に立ち,近年の研究動向を踏まえて「知の会話・境界を越えてKnowledge communication beyond borders」を総合テーマとしました。学問分野,立場,地域や国境を越えて自由に語り合いましょう。
   多くの方のご参加とご発表をお待ちしております。